咳
咳
咳(せき)は、息の通り道に何かしらの炎症が起こった場合や異物(いぶつ)がある場合などに起こる反射です。ここで言う息の通り道とはのどだけでなく、気管支(きかんし)や肺(はい)なども含みます。
いわゆる「普通のかぜ」でも咳は起こりますが、やっかいなのは咳が2週間以上続く場合です。
咳が2週間以上続く場合は気管支や肺に炎症が及んでいる可能性があります。その場合は気管支や肺の専門家である呼吸器内科(こきゅうきないか)に相談してみてください。
咳の他の原因としては「がん」が挙げられます。小さいお子さんの場合はのどのがんの心配はほとんどありませんが、大人でお酒をたくさん飲む人、たばこをたくさん吸う人は要注意です。「たばこを吸うと肺がんになる」は有名な話ですが、中咽頭癌(ちゅういんとうがん)、下咽頭癌(かいんとうがん)、喉頭癌(こうとうがん)といった耳鼻科のがんも起こりえます。
咳が出て心配な方は耳鼻科を受診し、鼻からカメラを入れる検査(喉頭ファイバー)を受けてみてください。
そしてがんになっていない場合でも、たばこの煙の刺激そのものが咳の原因になることもあります。咳が止まらない場合は禁煙が治療になることもあります。