急性喉頭蓋炎
急性喉頭蓋炎
急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)とはのどの奥が腫れて空気の通り道が狭くなり、最悪の場合は窒息する可能性のある怖い病気です。のどは「食べ物の通り道」と「空気の通り道」の二つの働きがあります。普段は喉頭蓋(こうとうがい)という部分が、食べ物を飲み込む瞬間だけ空気の通り道に蓋(ふた)をして、食べ物が間違って気管に入るのを防いでくれています。この喉頭蓋に細菌が悪さをすると、喉頭蓋が腫れあがってしまい、何もしていなくても空気の通り道をふさいでしまうのです。
この病気の怖いところは3つあります。
一つ目は呼吸がしにくくなってから窒息するまであっという間に起こることがある点です。
二つ目は空気の通り道が狭くなっているため、緊急で気管切開術(きかんせっかいじゅつ)という手術が必要になることがある点です。局所麻酔で首に穴をあけて空気の通り道を確保する手術です。
三つ目は急性喉頭蓋炎と診断できる医者は耳鼻科医以外にほとんどいないという点です。鼻から喉頭ファイバーを通してのどを診ればすぐに診断できますが、耳鼻科以外でこの喉頭ファイバーが設置されているクリニックはほとんど無いため、診断するのに時間がかかってしまう恐れがあります。
このように治療していきます
急性喉頭蓋炎はとても緊急性の高い病気であり、前述の通り気管切開術や抗生物質などの点滴が必要になるため、入院での治療はほぼ必須と言えます。
のどが痛くてつばを飲み込むのもつらい、呼吸がしにくいといった症状があったら決してほったらかしにせず、大至急耳鼻科を受診してください。