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耳の外傷、音響外傷

耳の外傷、音響外傷

外傷(がいしょう)とは、自分の体の中の病気というよりは体の外から力を加えられて傷つけられてしまうことです。耳掃除をしているときの綿棒や耳かきで誤って耳の中を傷つけたり鼓膜を破ってしまったりした場合など、いわゆるモノによる外傷のほか、音響外傷(おんきょうがいしょう)という場合もあります。

耳の外傷

耳掃除をしている最中に家族やペットにぶつかられて意図せず外傷となってしまう場合があります。耳の中が傷ついた後の血が耳の中に溜まったり鼓膜が破れたりした場合、聞こえにくさが起こったりします。その場合は耳の傷が治れば聴力は元に戻りますし、鼓膜には再生機能があるため大きな穴でなければ自然に穴は閉じ、穴が閉じれば聴力は元に戻ります。

ここでまずいのは、鼓膜から耳の神経に音を伝える耳小骨(じしょうこつ)にも強い力が加わった場合です。耳小骨には具体的にツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という3つの骨があります。これら3つの骨に強い力が加わって骨自体が壊されたり、耳の神経がダメージを受けてめまい難聴が起こったりした場合、手術が必要になることがあります。

音響外傷

ライブに行った後に耳が変な感じがする。耳鳴がする。聞こえにくい。このような症状は音響外傷の可能性があります。モノによる外傷ではなく、「大きな音」による外傷です。本来人間の耳には、大きな音が入ってくると、反射で耳の神経を衝撃から守る機能がそなわっています(アブミ骨筋反射といいます)。したがって日常生活の音で音響外傷が起こることは少ないですが、前述のようにライブに行ったり、爆発などを伴う災害に遭われたりした時には起こりえます。

治療としては突発性難聴と同様にステロイドなどで治療をします。発症して何週間も放置していると聴力が固定されてしまい元に戻らなくなる可能性がありますので、音響外傷かもしれないと思ったら決してほったらかしにせず、早めに耳鼻科を受診してください。

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