鼻の異物
鼻の異物
特に小さいお子さんは好奇心旺盛なので、紙、スポンジ、おもちゃ、工作材料などを鼻に入れてしまう場合があります。鼻水が出てもいないのにやたら鼻をいじったり、鼻をフガフガさせたり。鼻に異物を入れてから時間が経つと細菌が繁殖するので、親御さんが「鼻がとても臭いんです」とご相談に来られてわかる場合もあります。
鼻にものが入ってしまった場合でも、家では無理に取らないようにしてください。
鼻の奥に押し込んでしまうと耳鼻科医でも取るのが難しくなってしまいます。また鼻の粘膜はちょっと傷つけただけでも出血して、入った異物が見えなくなったり、お子さんが血に対して怯えてしまい診察するのが難しくなったりします。
そして鼻に異物が入った場合に最も怖いのが、異物が鼻の奥から喉に落ちて窒息してしまうことです。実際にはなかなか起こりませんが、家にいるときに異物を奥に押し込んでこの状態になった場合は本当に危険です。
鼻の異物を見つけたときは家で取ろうとせず、早めに耳鼻科を受診することをおすすめします。夜間の救急外来では耳鼻科医がいない可能性が高いため、通常の診療時間中に耳鼻科クリニックを受診してください。