扁桃肥大・アデノイド肥大
扁桃肥大・アデノイド肥大
扁桃腺が大きい
小さいお子さんがこのように指摘される方はたくさんおられます。内科や小児科などで指摘されたり、学校健診で指摘されたり。扁桃腺は正確には口蓋扁桃(こうがいへんとう)と言います。扁桃腺が大きいことで何が問題になるかというと、「いびき」「食べるのが遅い」「声がくぐもっている」「体重増加不良」などが挙げられます。これらはお子さんが健康に過ごしていくうえで障害になります。
逆に言うとこれらの症状がないのであれば、見た目で扁桃が大きくても治療する必要性は低いと思います。
大人の方の扁桃肥大でも睡眠時無呼吸症候群やのどの癌といった病気になっていることがあります。もちろん問題ない場合も多いのですが、これらの病気が隠れている可能性もあるため、気になるようであれば放置しない方が良いと思います。
アデノイドは日本語では咽頭扁桃(いんとうへんとう)と言い、鼻の一番奥に存在します。アデノイド肥大があると扁桃肥大と同じくいびきの原因になります。また鼻の奥には耳へとつながる耳管(じかん)という管があり、アデノイド肥大によって耳管が塞がれると滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)の原因にもなります。
このように治療していきます
基本的には手術です。小さいお子さんの場合は入院して全身麻酔での手術になります。扁桃肥大・アデノイド肥大どちらも口の中から行う手術なので、顔や首などに傷がつくことはほとんどありません。ただし前述の通り、扁桃が肥大していたら必ず手術を受けなければならないかというとそうとは限りません。手術の必要性の判断にお悩みの場合は耳鼻科を受診して相談してみてください。